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窯の上部の施工が終わると1〜2週間ほど練った土が乾燥するのを待ちます。その後天井のせの工事にはいるのですが、この天井のせの工事は熟練された職人でしか出来ない作業です。実際私たちのように自らの手でこれらの施工が出来るのは和歌山県内でも数十人の職人しかいません。手順書はあっても採取した山の土のクセや水の配合など微妙な加減で、窯の強度や出来る備長炭の品質が決まってしまうため、この作業は職人たちの腕の見せ所でもあります。
土を乗せる前の状態
天井の壁の厚みは、10cm以上あります。(右上に見えるのは煙突です。)
窯の内部は、1000度以上の高温になるためセメントなどではもちませんので、山の土(粘土質)をいくつかブレンドし水だけで練ったものを塗り込んで土壁を作っていきます。最初に天井部の型を作るところから始めます。方法は、まず原木であるウバメガシを窯に立てて入れいき、その上に写真でもわかるように段ボールを置いて天井がアーチ上になるように型を作ります。この方法だと天井が乾いた後、通常の作業の火付けをして炭を焼くと自然に天井の型にしていた段ボールは燃え、それを支えていた原木は備長炭となるので、型の撤去をしなくて済みます。
ほぼ完成の状態です。きれいなアーチ上の天井が出来上がりました。
高温でも耐えうるように壁の厚みにムラがでないよう土を塗り込んでいきます。
天井をなぜアーチ上にするのかというと窯内部の熱の対流というのもあるのですが、一番の理由は強度です。窯の中には天井を支える柱というものは存在しないので、アーチ型にすることにより壁自体が支え合い、強度を保つことが出来るわけです。ただ1000度という高温と土壁ということもあり、よくもっても1年でのせ替えないといけません。精錬中や窯だしの頃に万が一天井が陥没すると、一度に大量の空気が窯内部に入るため窯が爆発し大変危険な状態になります。このことから小さなヒビ一つ見落とさないよう夜10時頃には自宅から作業場へ戻り窯の様子をチェックするのが日課となっています。

紀州備長炭窯元:紀州炭工房 info_sumikobo@sumikobo.net

本社住所:和歌山市向8−15

TEL:073−457−2462

FAX:0724−91−2777

当サイトの画像やコメント等すべての著作権は、紀州炭工房にあります。
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