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最近、土壌改良に紀州備長炭を使うと効果があることがわかってきました。近代農業は、化学肥料を過剰に使用してきたことで、地力が衰えたり、残留農薬として河川等の汚染につながり問題視されています。そうした中で注目されている技法が、「備長炭を使った土壌改良」です。
備長炭は多孔質で保水性に優れ、土の透水性を高める働きが高いとされています。また当然無公害ですから、農薬や化学物質のように環境に悪影響を及ぼすことがありません。このことから昭和60年(1985年)に木炭が農業用の土壌改良資材として公認(政令354号)されています。
備長炭を粒状にした「粒炭」
備長炭を粉状にした「粉炭」
植物のほとんどは根から養分を吸収しています。根に必要なのは水と酸素と栄養成分ですが、植物は水がなくては栄養を吸収することが出来ません。
備長炭の孔内は水を蓄える機能(保水性)に優れているため、土に備長炭を混ぜると常に水を保っていることになります。最近、水に溶かした肥料を備長炭(粉炭)に混ぜて噴霧すると効果の持続性がかなり違うということで注目されています。

ではミネラルについてはどうでしょうか?
炭には、通常2〜3%のミネラルが含まれていると言われています。ミネラルはカルシウム、ナトリウム、やカリウム、リン、鉄、マンガン、マグネシウム、モリブデン、亜鉛、銅などが含まれたもので、これらのミネラル成分は作物の育成には無くてはならないものです。
備長炭を土に混ぜることにより必須のミネラル分が十分に供給されることになります。
化学肥料や農薬をたくさん使った土は、菌根菌や根粒菌などの多くの微生物が衰退してしまい質の良い作物が採れなくなってしまいます。備長炭を土に混ぜることで、備長炭が土の中にいる有用微生物の住み家となり微生物の活動を活発にすることができます。理由は、備長炭にある無数の孔にミネラル分が含まれるため、有用微生物であるVA菌、放線菌の活動を活発にすることで植物の3大栄養素である窒素を供給し、一方で植物から栄養を得るといった共生関係が保つことができるのです。
ただ、これら共生微生物や窒素固定菌などの有用微生物は、一般の微生物と違い一般の微生物の競争に弱いため、繁殖には特殊な環境を作らなければなりません。そこで備長炭の微細な多孔質を利用し弱い微生物の住み家にさせることで土壌を活性化させることができます。
作 物
 施用   方法 (粉炭)
 効            果 
水稲
50kg/10アールの割合で散布
地温が上がり、生長が早い。細根・根張りがよく、倒伏が少ない。
冷害に強く、収量が増加する。
ネギ
500リットル/10アール(耕起土壌量の0,25%)の割合で
散布
長雨による被害を防ぎ、収量が増加する。
大豆
微量のリン酸カルシウムと粉炭を混合し施用
菌根菌が4.6倍に増加する。収量は約7倍に増加
ヤマトイモ
耕起土壌量100に対して0,1〜0,2の容積比で粉炭を混合する 一等品が多く、風味も良好
ナス
ヤシ殻粉炭と備長炭の粉炭を重量比5%で混合施用する ニジュウボシテントウ虫の防除に成功
ハウストマト
1,000リットル/10アール(土壌深さ2,5cmに0,5%・約280kg)施用 樹勢がよくなり花芽が増加する。葉のしおれが無く、風味も良好
ハウスメロン
2,000リットル/10アール(土壌深さ30cmに0,5%・約560kg)施用 しおれ現象がなく、発酵効果が減少する。L級が多く、糖度が増し(約19度)、風味良好
石垣イチゴ
50g/株の割合で施用 葉柄が短くなり、色づきがよく、増収、糖度が増し収穫期間が長くなった
備長炭(粉炭)、木酢液、有機質肥料、水溶性アルミニウム混合液を200kg/10アール施用 VA菌が増え、発根良好。収量も増加
芝生
1〜8mmの粒炭と粉炭と混合、砂2,25立法メートルに360リットル(135kg)で表土10cmの下に15cmの深さで施用 根張りが良くなり、芽の生長を促進。グリーンの冬枯れ期間が約1ヶ月短縮
ナシ
幅35cm・深さ40cmの溝に粉炭を5kg/?の割合で施用 ユズ肌の発生が約20%減少
リンゴ
成木1本当たり直径15cm・深さ40cmの穴を30〜50カ所堀り各穴に粉炭を1kg埋設 樹勢が著しく回復
「木炭の新しい利用例」(全国燃料協会、1994年)より抜粋

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