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木炭は、大きく分けて「白炭」と「黒炭」に分けられます。紀州備長炭は「白炭」の高級品として有名ですが、この「白炭」と「黒炭」の大きな違いは、炭を焼く時の窯の温度と焼き方にあり、当然炭の性質も違ってきます。

白炭を焼く技術は非常に難しく、古代中国から伝えられたとされていて、今でも白炭を焼く技術をもっているのは、中国や朝鮮半島の一部、そして日本だけです。反対に、黒炭は世界中の国々で焼かれている木炭です。

白炭の代表である紀州備長炭
白炭は、製炭の段階で、窯の中に空気を入れ、炭材が熱分解する時にほぼ焼き上がった炭を約1000℃の高温の中で精錬します。
製炭士の熟練と感で、真っ赤になった炭を1本ずつ窯口から素早く取り出し、灰と土を混ぜた消粉とよばれる灰をかけて冷やしながら炭を消火させます。灰の表面に灰がついて炭が灰白色となることから「白炭」と呼ばれています。
精錬された炭を1本づつ窯から取り出します。
ウバメガシという硬い材質の木を白炭に焼いた炭が「備長炭」と呼ばれ、白炭の中でも最高級品とされています。炭質が鉄のように硬く、たたき合わせると「キンキン」と金属のような澄んだ音がします。白炭は、火付きは悪いのですが、一度火がつくと火力が強く、火持ちがいいのが特長で、燃料用として重宝されてきました。
備長炭は、ウバメガシが生育する和歌山県や高知県など大平洋沿岸の温暖な地域で生産されていますが、その生産地にちなんで「紀州備長炭」「土佐備長炭」「日向備長炭」「中国備長炭」(輸入炭)と呼ばれています。木炭についての規格は、日本農林規格により定められていましたが、輸入炭の規制緩和などにより1997年に廃止されました。現在は社団法人全国燃料協会、日本木炭新用途協議会、全国木炭協会が定めた「木炭の基準」のガイドラインにより規定されています。
消粉と呼ばれる灰を使って消火させます。
白炭は非常に硬い炭なので、炊飯用に使用したり、ポットに入れて浄水用に利用したり、風呂にいれて入浴剤としても崩れず使用できるのです。
最近、家電製品や携帯電話などから発生する電磁波が人体に障害を与えるという研究結果が海外から相次いで発表されています。高温で焼いた木炭は電磁波を遮へいする働きがあるようです。この特長を利用して電磁波遮へい材としての用途が注目されています。
室内の空気を浄化する働きのほか、マイナスイオンを増やし気分を落ち着かせたりリラックスさせる鎮静効果もあるようです。
紀州備長炭の断面
黒炭は、クヌギ、コナラ、カシなどの炭材を使った木炭です。白炭とは違い、窯の中の炭材の炭化が終わり、煙突から出る煙が無色になった頃を見計らって窯口や煙の出口を石や粘土で密閉します。このとき、窯の中の温度は窯底で400℃、天井の部分で700℃くらいになっています。この状態で窯を密閉することで、火消しつぼのように酸欠状態を作り窯の中の火を消火し、冷えてから窯口を開いて取り出します。白炭のように灰がつかず表面が黒いのが特長です。
黒炭の代表的なものには、生産地の名にちなんで命名された「池田炭」(大阪府)、岩手木炭(岩手県)などがあり、炭材は、池田炭はクヌギが使われ、岩手木炭は、ミズナラが使われています。
黒炭の高級品の一つ
「池田炭」
黒炭は白炭に比べ炭質が軟らかで火付きがよいといった特長があります。また火がつくと早く燃えて高温になるため立ち消えが少なく、昔から茶道用や工業用の燃料として使われてきました。このほか、製材くずかや建築廃材から近代的な炭化炉で焼いた「雑炭」「おが炭」などが日曜大工センターなどで安く売られています。
なお、「雑炭」「おが炭」などは製造過程で木材の組織が破壊されてしまっている(粉砕、圧縮、成形して炭化した固形炭素)ので、原木を焼いた白炭や黒炭のような性質や機能はありません。
黒炭は、火付きがよいので白炭の着火用としてよく利用されています。

紀州備長炭窯元:紀州炭工房 info_sumikobo@sumikobo.net

本社住所:和歌山市向8−15

TEL:073−457−2462

FAX:0724−91−2777

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